G検定をご存知でしょうか?
日本ディープラーニング協会が提供する検定で、ディープラーニングの基礎知識を問われるジェネラリスト検定の略称で、ディープラーニング協会のHPから申込可能です。
私は2020年7月4日に開催された検定に初参加し無事に合格しました。
この度は、2020年7月4日開催の JDLA Deep Learning for GENERAL 2020#2 を受験頂き、ありがとうございました。
下記の通り受験結果をお知らせ致します。
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【 合 格 】
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総受験者数 12,552名
合格者数 8,656名
この時の合格率は約69%でした。
この記事ではその合格までにどのような勉強をしたのか、実際の難易度はどうだったか、使ったか過去問や対策について話します。
試験までの準備の話
1. カンペは作ったのか
G検定は試験中にインターネットでの検索が可能なのでカンニングペーパーを作ることができます。
私の場合は黒本と呼ばれる非公式の過去問を利用していました。
ここに付箋や書き込みをたくさんして本番に臨みました。
またこの本の中からぴったりそのまま出題された問題は全体の30%ほど、また類似の問題を含めると80%ほどでした。まったく対策できない新規の問題は全体の20%ほどでした。
2. 勉強に使った教材は?
- G検定の黒本
- 人工知能は人間を超えるか
- 過去の経験者のブログ
- 松尾豊さんの講演youtube
この4つだけです。特にディープラーニング協会の理事長である松尾さんの書籍には触れておいた方が良さそうです。何に重きをおいているのかが少し見えてきます。
3. 出題傾向をぶっちゃける
G検定の過去問や2020年7月の試験においては以下のような出題傾向です。
よく出る問題
- ディープラーニングの超初歩的な数学知識
- ディープラーニングの歴史や進化の過程
- AIを用いる上での現在の法律や世界の情報取り扱いの規約など
- 過去のディープラーニング発展に寄与したモデルの名前やデータセットの特徴
- ディープラーニングの応用事例や活用事例
出なかった問題
- 精度向上のための工夫やメソッド
- 最新のニューラルネットワークモデルの話
- 実装における詳細な数式や公式(線形代数の行列程度の計算は出題されます)
- 最適化手法に関する詳細(Adamなど)
4. G検定の難易度は
G検定の合格ラインは発表されておらず、多少の調整を行っているのかと思います。
ですので一概には言えないのですが、3週間に1日1時間の勉強で合格できました。
私自身は元々ある程度AI関連に対して知見があったのですが、それを差し引くと1ヶ月間で1日あたり2時間程度の時間を割くと思います。
5. その他気をつけるべきこと
時間が短いです!
途中でインターネットで検索してもいい代わりにどこで差別化を図るかというと時間です。大体1問2分程度で解いていかなければ時間切れになってしまいます。
まずは全体の問題を眺めるためにも解けないと思った問題は捨てて次にいく勇気が必要です。
取得後の話
G検定は現状は持っていてもいなくても業務や日常生活についてあまり変化がないのが正直なところです。
時々connpassで開催されるG検定(またはE資格)取得者だけに開催される勉強会に参加できることはメリットではありますが、それ以外にも多くの学びの場があるのでそこまで不自由はしないと思います。
あくまでも現状の自分の実力に自身が欲しい人はやってみてもいいかもと思います。
