kindle unlimitedはAmazonの月額980円で毎月本が読み放題になるサービスです。
AIやIT系の勉強を始めるときにもkindle unlimitedは大活躍です。
QiitaなどのITブログなどで多くのことがわかるIT系の知識ですが、本で学習することで体系的に身につくものも多くあります。
kindle unlimitedの商品はたまに入れ替わってしまうので注意が必要ですが、今時点のお勧めIT系の書籍をラインナップします。
プログラミング超初心者が初心者になるためのPython入門
Pythonを題材にしていますが、Pythonを通してプログラミングの基本のキが書いてあります。
printと言われる文字を出力するプログラムのために3ページほど使って書いており、何も知らない人に向けてとても親切です。
最初の方にインストール方法も書かれていますが、プログラムを動かす環境については網羅的に書くのは難しいため人によってはつまづくかもしれません。
google colaboratoryなどを利用すると難しい環境設定などせず、本書の紹介するPythonの話を順番に進めていくことができるでしょう。
AIにできること、できないこと—ビジネス社会を生きていくための4つの力
タイトル通りの内容を丁寧にそして何より網羅的に書かれています。
特に今後G検定などAI系の資格を取りたい方や、会社でAIを利用するという目標を掲げているときに最初に手に取るとAIの全体像がわかっていいと思います。
AIの第1次ブームのに触れた「歴史」、強化学習・教師あり学習などの機械学習と呼ばれるものの「AIの棲み分け」、画像認識やレコメンド(オススメシステム)など「実ビジネスへの応用事例」などAIの動向について触れることができます。
AIの発展は技術自体は毎年進歩しているものの、応用については自動運転を筆頭に頭打ちになっている印象があります。ですのでAIの使われ方や概要については本書を一度手にとっておくとしばらくはAIについての理解したと言えるようになるでしょう。

人工知能は人間を超えるか
かなりブームになった本です。私は内容としては前述した「AIにできること、できないこと」と内容は大きく変わらないと思っています。
ただ別の著者の本ですので、2冊読み込むことでより深い理解とAIに対する別の視点を手に入れられると思います。
企業ITに人工知能を生かす AIシステム構築実践ノウハウ
こちらはタイトルの通り実践的な内容で、実際にこれからAIビジネスを始めようとする部署やスタートアップ向けの本です。初心者にはあまり向いていません。
AI本体のモデル構築や精度向上ではなく、システム構築と同じような要件定義、監視、顧客との関係性などAIを使ったアプリケーションの社会実装までの過程を書かれています。
そのためAI自体を理解するときにはややわかりづらく、AIの基礎知識、もしくはITの基礎知識がないとわからないことが多すぎて滅入ってしまうかもしれません。
しかしこれからAIビジネスを実際に自社開発で始めたい企業にとって大事な先行例なので、そのような企業には一読の価値ありの本です。
人工知能プログラミングのための数学がわかる本
人工知能を支える数学が何かを知るための本であって、理解までは少し遠いところが残念なところではありますが、タイトル通りのことを成し遂げようとするチャレンジングな本です。
大学や高校で1.5時間程度かけて教える内容を全て3ページくらいに無理やりねじ込んでいるので、疑問が湧いてきたときは他の専門書を取るなり検索しながら進めないと、数学にまったく知識のない人では読み進められません。
また全8章のうち最後の7,8章目でAIの話に入っていくのですが、少し駆け足でふに落ちない部分もあるかもしれません。
そういった意味で取り扱いには注意が必要ですが、確かにAIを支える数学的内容は全て高校レベルから書かれています。
この本をベースにしてわからない箇所を補強していく読み方をしていくことで、数学基礎を少し身に付けることができます。
特に他の本で人工知能を支える数学について書かれた書籍が少ないため、(そもそも人工知能を支える数学はかなり範囲が広いので一冊にまとめること自体がかなり難しいと私は思いますが)評価すべき本だと思います。
