東京から地方に移住して1年ほど暮らしています。
「東京から出て田舎で暮らしたい」というお話はたくさん聞きますが、田舎とは果たしてなんなのか、この定義が曖昧な人は多いと思います。
移住してくると当然近くには限界集落のような村もありますし、映画館もユニクロも車で20分の過ごしやすい田舎もあります。
その中間地点のような街に住んでいる私から、地方移住に失敗しないためには小規市(人口10万人未満の市)が一番という話をします。
なぜ地方移住で小都市が失敗しにくいのか
1. 田舎のしきたりがない
少都市以下の地方には田舎のしきたりがある可能性が高いです。
少なくとも私の出身地の隣町、今住んでいる街の隣町には存在し、農業や漁業系の仕事とは強く影響してきます。
東京近郊や大都市に暮らしていると想像もできないようなしがらみや、面倒臭いルールや上下関係が存在している場所はあります。
それが必ずしも悪ではないですし、その習慣に馴染むことができれば全く問題はありません。
ですが合わない人には合わないです。
今の街でできた知り合いにも、村に馴染めず出てきた人もいます。
2. 病院や買い物に不自由しない
Amazonがどこにでも届く時代ですが、生鮮食品の買い物や病院の利用だけはどうしても配送では限界があります。
少都市なら大抵は一つ大きな病院もあるので、突然の事故や病気になっても安心です。
3. 最悪バスや電車が通っている
少都市であれば大抵1時間に1本くらいのバスが運行しています。
車がないと生きていけないような環境ですが、私の住んでいる2つとなりの町では車がないと文字通り生きていけません。
ですが少都市なら、車がなくても生きてはいけます。
ある程度の生活環境が保証されています。
4. 人の流動がある
少都市であれば大企業の転勤や医者の異動などもあり、人がある程度入れ替わりを持ちます。
街の人と顔見知りになることは基本的にはありません。
住宅地のご近所さんとお知り合いになるケースはありますが、ひとつ市の中で引っ越すと誰も知らない顔になりそうです。
少都市以下の地方はどんどん暮らしにくくなってしまう
また人口の減少に伴い地方の方から減っていきます。
こちらはRESASというWEBサービスで公開されているデータです。(出典は総務省の国勢調査平成30年3月公表されたものです。)
東京は人口が今後も増えていきます。

しかし本州最北端、最西端、最南端はどんどんと人口が減少してきいます。



この統計は県単位ですが、これと同じく地方の中でもより地方の方から減少していくのは目に見えています。
よりインフラがなくなり不便な環境になっていくでしょう。
地方にいく上で電気や便利なものを遠ざけたい人にとっては問題ありませんが、都会の喧騒に疲れてそこから離れることが目的の人に取っては、想像以上の不便が待っています。